2025/06/18
太陽の郷中庭でデイゴが咲いています。ご入居の方でないと見られないエリアなので、画像でお目に掛けたいと思います。デイゴは落葉樹、春先に芽吹いて緑を茂らせ、この時期に深紅色の花を咲かせます。咲き終えた花が落ちて樹下を円形に彩ってくれます。沖縄の県花で地元での開花時期は3~5月とありますから、湘南の開花はこのくらいになるのでしょうね。中庭には幾何学的な人工池が雁行して睡蓮が配されており、つい先日まで花を付けていました。鴨のつがいが訪れていたのですが、池の掃除をした後、残念ながら訪問が途絶えてしまいました。自然との付き合い方の難しさを痛感します。デイゴが咲くと盛夏も間近、暑さ対策が大事になってきました。
(6/19以下、柴橋さん投稿です。)
東の生垣、正門より南側には、アメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)の花が開いて目立つようになりました。「アメリカ」と冠してあるのは、在来のノウゼンカズラに対して、百余年前に北米から渡来したこの種を区別するためだとか。花筒が長く、色も濃い朱色なので、区別は容易ですが、中には自然交配したものもあるらしく中間系のものもあるとか…
傍にはムラサキシキブ(紫式部)の木が花を咲かせ始めました。「紫」は実の色で、花の色は淡紅藤です。可憐な花なのですが、咲き終わった花殻が残ってしまうのが残念。
真っ白いのもあります。同じ木の様にも見えるのですが、根元から別れている様にも見えます。紫式部ではなくて白式部ならば実も白い筈なので、結実したら確認してみようと毎年思いながら、未だに確認していません。
サンゴジュ(珊瑚樹)も白い小花を房状に咲かせています。これが赤い実に変わり、柄も赤いので、これを珊瑚に見立てての名前なのでしょう。
ハギ(萩)の花が綺麗に咲いています。草冠に秋と書く花ですから本格的な花期は秋ですが、ナツハギ(夏萩)とも呼ばれるこのミヤギノハギ(宮城野萩)などは、盛夏前のこの時期にも咲く様です。秋の終わりには萩の実が見られますが、それは秋に咲いた花の結実。さて、この時期の萩の花の結実は?
傍に咲いているのはウズアジサイ(渦紫陽花)。大きな萼片が内側に丸まっている姿を渦に見立てたということなのですが、今ひとつピンと来ない名前です。丸っぽい大きな萼が中に両生花を包み込んでいたという事の方が驚きかと思うのですが…
ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)の鮮やかな朱色の花が穂になって咲いています。「檜扇」という和の小道具が名前に用いられていますし、和風庭園にも似合う風情でもあるので昔からあるのかと思いきや、明治時代に観賞用として導入されたものだとか。それが今や野生化して彼方此方に。ひと月程前(2025/05/21)にご紹介したヒメヒオウギ(姫檜扇)と状況は似ています。
それにしても、ヒオウギ、ヒメヒオウギ、ヒオウギズイセン、ヒメヒオウギズイセン、どうしてこうも紛らわしい名前を付けてしまったのでしょうか。水仙の仲間でもないのにスイセンと下に付けられたのは、花が下向きに咲くからなのでしょう。
やや俯き加減に咲く白のアフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿)の嫋やかに咲いた姿をまた見ることができました。どれもが揃って美しく咲いた姿というのにはなかなか遭遇しないので、これには嬉しくなりました。
ネジバナ(捩花)は日本に自生する原種のラン(蘭)だそうです。確かに一つ一つの花はランの花の様相です。1本のネジバナから作られる胚珠(種の元)は他の植物よりも格段に多いのだそうですが、自身で発芽するための胚乳を持っていないので自力では発芽できないのだとか。共生する菌類から栄養を得て発芽するのだそうです。ネジバナの草原というのはあり得ないということらしいです。
1本の花茎に花が捻れて付くのでネジバナなのですが、この接近する3本のネジバナは互いに捻れ合っています。見直してみると、先週の巻頭のネジバナも2本が捻れ合っています。根性が捻れている??まぁ、そうなのかも知れませんが、ネジバナは多年草。こんな細身にも拘らず、季節が変わっても枯れることなく毎年花を咲かせるド根性です。
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