庭園の受付小屋の脇で何かを見つめている子がいて、行ってみるとバッタの羽化が進んでいるのでした。見守っていたのは先日庭園観察に来た西浜小学校２年生のN君。昆虫が好きで虫かごにはクマゼミやニイニイゼミが鳴いていて抜け殻も幾匹か。手を出さずに羽化をじっと見ているN君にショウリョウバッタと教えてもらい、殻を抜け出るのを一緒に待ちました。10分以上は待ったでしょうか、抜け殻を小屋の板に残してストンと草むらに落ちました。羽が乾いてしゃんとするのを待つんだとN君。草むらを動くバッタに手を差し出してつかまらせたりしていましたが、虫かごに入れることはせず放してあげたのでした。猛暑の中で共に自然観察に没入している我に気づきながら、こういう子がやがて昆虫学者になるのかなーなどと思ったのでした。