2024/10/02
染井吉野の色づきが進んでいます。紅に染まる葉、黄色味を帯びた葉。染井吉野の紅黄葉はややくすみ加減ですが、庭の多くの樹々に先駆けて秋色を先導するかの如くです。散策をお楽しみください。
(10/3 以下、柴橋さん投稿です。)
毎年お彼岸の頃に咲くヒガンバナ(彼岸花)。猛暑の夏だった今年でさえ律儀にもお彼岸の日に咲きましたが、それは先遣隊だけで、主隊は漸く今が花盛りです。背景の桜の樹も、早、紅葉が始まりました。
午後も4時を過ぎると、陽射しはひと頃に比べるとかなり南側からになり、かつ低くなりました。パンパスグラスの穂が逆光の中、美しく輝いて見えるのも今の季節です。
ヌルデ(白膠木:難読漢字ですね)の花が咲き始めました。個々の花は小さいですし、それらが集まって咲いていてもなかなか気付かれないかも知れません。
咲き始めはあまり目立たない雄蕊が黄色以外は白なのですが、雄蕊が花粉を放出すると葯が濃褐色となり、受粉した後の子房が赤く目立つ様になります。
プールからもよく見えるアキニレ(秋楡)も咲き始めました。赤茶色のグローブを左右両手に嵌めたまま手をすぼめた様な中から、先端が二裂した雌蕊が顔を出しています。
翌日の写真です。変貌は早く、すぼめていた手を開いて雄蕊を伸ばし始めたのもあれば、もう葯から花粉を放出したものもあります。
まん丸だったシラカシ(白樫)の実も、ぐっと伸び出してドングリらしい形になってきました。輪を積み重ねた様な模様の殻斗に対して、縦筋模様が目立つ堅果です。
こちらはマテバシイ(馬刀葉椎)のドングリ。編んだ様な模様の殻斗に砲弾型の堅果、シラカシとは随分違いますね。堅果の横筋は、1日で伸びた痕なのでしょうか。姿の違いもありますが、もっと大きな違いは、シラカシの実が1年で成るのに対し、マテバシイの実は成るのに2年かかることです。待てば椎なのです。
たわわに実った葡萄…ではありません。アオツヅラフジ(青葛藤)の実です。いかにも美味しそうな姿なのに、有毒だそうですから御用心。
夕焼けが美しい日が続きました。時々刻々と移ろい行く空と雲の色をプールから驚きと歓びを持って眺めています。この日は着替えて外に出て来てもまだ光と色の競演が続いており、しばし見蕩れてしまいました。
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