2025/06/04
毎年この時期カラスの襲撃に遭う方が少なくありません。今年最初にやられたのは2週間ほど前のこと、庭園の受付小屋脇のハゼノキを観ている時でした。私の頭をかすめて黒い飛来物が通り過ぎました。門を挟んだ山桜にとまり、「かぁー、かぁー」と声高に威嚇するのです。ハゼノキの南上空の松の梢に巣を構えたのは知っていました。産卵し子育てが始まったのでしょうか。それからというもの、プールと太陽の郷本館との行き来で数度はやられています。攻撃は必ず後方からです。「お前たちに悪さをする人じゃないんだよ」と、都度言い聞かせるのですが聞いてもらえません。このところは烏を見かけたら目を離さず後ずさりでプールに帰るようにしています。
♬カラス何故鳴くのカラスは山にかわいい七つの子があるからよ ・・・
子育て頑張っておくれ。
(6/5以下、柴橋さん投稿です。)
ロータリーから庭に降りる石段の近くのザクロ(柘榴)、その花の蕾は朱色のカプセルでした。その先端が綺麗に割れて、中からは皺皺に押し込められていた朱色の花弁が、まるで手品で出現するハンカチの様に、現れ始めました。軈て、その花弁が落ちて子房が膨らみ始めるや、先の割れたカプセルも膨張して柘榴の果実全体の皮となります。不思議なカプセルです。
散策路を進んだ先にアフリカハマユウ(アフリカ浜木綿)が咲きました。白のものと、この写真の濃い桃色のものと。一夜草の花なので、午後遅くだと、前日の花は既に萎んでいて、今日咲く花は未だ開花し切れておらず、中途半端な状態ですが、長い花柄を緩やかにに曲げた姿は本当に優雅です。夜に虫を集めるのですから、屹度夜間時は芳香を醸し出していることでしょう。
旧第一病舎の西側には沢山のホタルブクロ(蛍袋)が大きな鐘状の花を咲かせています。淡い紫のもの、赤みが強い紫のものもあります。この花の中に蛍を入れたら、どんな風になるのか、想像するのも楽しみな名前ですね。
マテバシイ(馬刀葉椎)、先週は雌花をご紹介しましたが、漸く雄花も開花を迎えました。とは言え、雄蕊を突き出しただけで飾り気はなし。そういう花が多数で穂を形作っています。
マテバシイの葉にこんな虫が。でも全く身動ぎもしません。生きていないのかなぁ…と思い乍らも、グーグルの助けを借りてみると…、何とナナホシテントウ(七星天道)の蛹の様です。幼虫は黒地に橙色の斑点、成虫は赤地に黒の点が七つ。その過渡期の姿ということの様です。それにしても、どうしてこんな無防備な場所で蛹になるのでしょう。
桜はサクランボの季節です。これは芝生内のベンチ傍のヤマザクラ。三色揃ったサクランボとなりました。
こちらは柚子。花が終わって幼果が沢山となりました。
自転車置き場の柱に咲いていたクレマチスの花が終わり、こんな姿に変身しました。金属線で出来ている風車といった様相です。和名のテッセン(鉄線)は、この姿から来たのかな、と思ってしまいました。でも名前の由来はどうやら蔓が鉄線の様に強くて硬いからだとか。で、この風車の「金属線」は、この後、その下部の果実を風に乗って遠くまで飛ばすための羽根になるのだそうです。
虫は種類によって、三週間前(2025/05/15)にご紹介したアケビコンボウハバチはアケビという様に、それぞれ産卵するのに好みの植物がある様です。アオツヅラフジ(青葛藤)の葉にいた幼虫をグーグルの助けを借りて調べてみると、ヒメエグリバ(姫抉羽)という蛾の幼虫である様です。成虫の翅が抉れた様な形をしているのでこの名前が付けられたのだとか。さて、無事に成虫になった姿を見られるでしょうか。
東の生垣のテイカカズラ(定家蔓)でかねてより不思議に思うのは、開花した花の数の多さにも関わらず、結実するものは殆どないこと。強い香りを放っていることも合わせ考えると誠に不思議です。で、丁寧に果実を探してみたのですが、全くのゼロ。その代わり、同じ種類と思しき(様に見える)シャクトリムシが多数寄り付いていることを認識しました。式子内親王を思うあまりに蔓となって彼女の墓に絡みついたという藤原定家。その定家の蔓に絡むシャクトリムシは誰の精なのでしょうか。
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