情景「プールサイド」

2025/06/11

ねじ花

芝生からツンツン伸びてきた若葉を毟(むし)ったのは先週のこと、毟り残した葉の間から茎が伸び花穂が開いて、「あれ、ねじ花だったんだ。」と知りました。草花を随分と観てきましたがまだまだ知らぬことばかり、花時以外は粗野に扱ってしまうことが少なくありません。ねじ花は下の方から順次ピンクが右巻きであったり、左巻きであったりと螺旋状に伸びてゆき、芝生を彩ってくれます。

雨降りが増えてきて、関東地方も梅雨入りだそうです。

ねじ花や螺旋に落ちる雨しずく  一郎

 

(6/12以下、柴橋さん投稿です。)

先週ご紹介したザクロ(柘榴)の花の第二弾です。花弁が落ちて、カプセル(萼です)のタコウィンナ状の姿が明らかになりました。雄蕊が沢山あることも分かります。

 

こちらも先週ご紹介したアフリカハマユウ(アフリカ浜木綿)、白の方が沢山の花を咲かせてくれました。真っ白の花弁に美しい花柄の曲線、優雅な花です。雄蕊の葯の姿がリズミカルです。

 

梅雨の季節の花、アジサイ(紫陽花)です。これはガクアジサイ(額紫陽花)中央部の両性花。雄蕊を突き出しています。雌蕊はと言うと、雄蕊群の中心部に3本の花柱を覗かせています。萼の様に垂れ下がっているのが花弁です。可愛らしい鞠の様な蕾は、同系色乍ら互いに微妙に違う色調の、柔らかな美しい配色です。

 

少し時間が進んだ状態です。蕾はほぼ単色状態になりました。これはこれでまた魅力的な色です。花弁も雄蕊も落ちた花も見えます。雌蕊だけが残り、小さな萼も見える様になりました。

 

ソメイヨシノの近くに咲いたホタルブクロ(蛍袋)です。それぞれが複数の花をつけて、何本も集まって咲いています。キキョウ(桔梗)の仲間だそうで、そう言えば咲き方も桔梗に似ていますね。

 

キキョウとは関係ないのですが、別名でキキョウカタバミ(桔梗片喰)とも呼ばれる、ムラサキカタバミ(紫片喰)です。ご覧の様に花が可愛いらしいので元々は園芸栽培されていたそうですが、いまや野生の花です。名前からすると紫を思い浮かべますが、綺麗な桃色です。

 

園芸栽培されることはない(であろう)野生の花、タチイヌノフグリは、綺麗なハート型に結実しています。もっと甘美な名前を付けてやれば良かったのに、と思ってしまいます。

 

園芸栽培されることはない(であろう)野生の花の結実した姿をもう一つ。ヤエムグラ(八重葎)の果実です。この写真の様に、幼果の時期には、半球二つで球体となっているかの様に見えますが、成熟していくにつれ、一対の球体へと徐々に変身します。表面に密生する鉤状の毛で動物やヒトの衣服にくっついて広まります。

 

元々は野生植物であったであろう、ブラックベリーの花です。和名は、セイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺)、若しくは、クロミキイチゴ(黒実木苺)だそうです。後者は確かにブラックベリーですね。

 

東の生垣のアメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)、開花前の蕾なのに蟻が沢山寄って来ています。その原因は萼にある花外蜜腺にあります。小さな吹き出物のようなものがそれ。まだ蒼い蕾にもそれらしきものは見えますが、まだ蜜は分泌されていないのでしょう。蟻は橙色になった蕾のみに集中しています。ところで、「凌霄花」をノウゼンカズラと読ませるのはいくらなんでも無理があります。「凌霄花」の本来の読みはリョウショウカ。「霄」は空や雲の意味で、それを凌ぐ程に高く攀じ登る花という意味だそうです。成程…。

 

 

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