情景「プールサイド」

2022/06/16

も一度 紫陽花

そこここに紫陽花が咲いています。青、紫、赤紫、白、等々。それぞれが、あるがままに、己を主張することもなく。或るものは夏日に輝き、あるものは五月雨の雫を載せ、またあるものは木陰にひっそりと佇んでいます。

紫陽花の雫一垂れそっと揺れ

 

詳しくはこちらで・・・
(以下、柴橋さん投稿です。)

赤紫色のハギ(萩)が咲き始めました。萩は秋の七草の一つだと思っていたのでしたが、この宮城野萩は夏のうちから咲くので夏萩とも呼ばれるのだそうです。

(この時期に一度咲き、8月末からもう一度咲きます。隣の白萩は秋だけと思っていたら、こちらもほころびかけたのを見掛けました。)

 

その近くの散策路沿いに、アフリカハマユウ(アフリカ浜木綿)が優雅な姿で咲いています。花の命は短くて、一日花として翌日には萎んでしまいます。

 

梅雨の季節をいろいろな色で美しく彩ってくれるアジサイ(紫陽花)です。大きなピンク色の花は華やかです。全部が「装飾花」である普通の「手毬咲」の紫陽花が自然種かと思いきや、意外にもガクアジサイから交配された園芸種なのだとか。

(見事な1枚。こんなに綺麗に撮ってもらってシアワセそうです。)

 

ガクアジサイ(萼紫陽花)の中心部分に咲く、雄蕊に雌蕊、それに花弁もある本来の花です。周辺部に咲くのは、萼が大きく発達した「装飾花」で、それを額縁に見立てて額紫陽花と呼ばれています。

 

萼が内側に丸まっている変わり種は、ウズアジサイ(渦紫陽花)です。江戸時代からある園芸品種だとか。オタフクアジサイ(お多福紫陽花)という呼び名もあるそうです。

 

茎にも蕾にも葉の裏にまで鋭い棘を隠し持つワルナスビ(悪茄子)です。花は茄子や馬鈴薯の花に似て可憐なのですが、棘があるだけではなく、果実は有毒だそうなので取り扱い要注意です。

 

アオツヅラフジ(青葛藤)が花を咲かせています。雌雄異株で、この個体は雄花です。3つの大きな萼と6枚の花弁が幾何学的な調和を成しています。花弁には僅かに切れ込みがあります。

 

アカメガシワ(赤芽柏)の雄花が輝いています。雌雄異株で、雄花は小さいし花弁もなく雄蕊を伸ばしているだけなのですが、花が多数集まっている上に、個々の花の多数の花糸が光に映えるので、結構よく目立ちます。

 

正月の飾りに使われる鮮やかな色の実となる、センリョウ(千両)の花です。え〜、どれが?と思われることでしょう。花弁も萼もなく、雌蕊は丸くて一向に雌蕊らしさがなく、そんな雌蕊にひしゃげた球というか円柱状というか、これも一向に雄蕊らしくない雄蕊が直接くっついているのです。およそ花らしくない花として筆頭格です。赤い実をつける普通のセンリョウとは異なり、この個体は黄色い実をつけるキミノセンリョウ(黄実千両)だったと記憶しています。

 

センリョウと来れば、マンリョウ(万両)でしょう。それがこれ。ソバカスだらけではありますが、千両に比べれば至極まともな蕾です。どんな花となるのか、しばらく注視してみましょう。

 

これもまだ蕾ですが、下向きに項垂れている様子が印象的です。モッコク(木斛)です。蕾の数も多いので、これからが楽しみです。

 

締めは、真っ赤な薔薇です。松とベンチと旧第一病舎を背景に。一輪であっても、その醸し出す華やかさは、やはり花の女王と呼ばれるに相応しいものです。

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