情景「プールサイド」

2023/04/06

ポリカ波板の取外し

一段と暖かくなり、渡り廊下もプール南側の窓もポリカーボネイト波板を取り外しました。春霞がかかったようだった庭園の景色が、いっぺんにくっきりと見えるようになりました。渡り廊下からは第一病舎手前の染井吉野の散り際が眺められ、窓脇の藤の花房の大きくなる様も手に取るようです。芝生に目を移せば金雀枝(えにしだ)が黄に染まり始めています。プールからも、プールの行き帰りにも、進みゆく春爛漫を存分にお楽しみください。

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

東の生垣の南端付近に、ムベ(郁子)が花開きました。雌雄異花で、これは雄花です。花弁の様に見えるのは萼で、花弁はないそうです。外側は象牙色なのに、内側は紅紫色と粋な姿です。

 

こちらは雌花。内側の紅紫色はうっすらとしています。雌蕊がはっきり3本。これに対して雄花の方は雄蕊が一つに合着しているので、雄花と雌花を逆に認識してしまいそうです。

 

雌雄異花をもう一つ、アケビ(通草)です。これは雄花だけの花序、どの花も淡い紫色です。雌花のついた花序も探したのですが、見つかりませんでした。ムベとアケビは、果実の見た目はよく似ているのですが、花は全く違いますね。

 

雌雄異花であるだけでなく、そもそも雌雄異株のヤマグワ(山桑)です。これは雄花。当然この木は雄株の筈なのですが、厄介なことに何と雌花も付けています。

 

こちらは雌株の雌花。雌株には雄花はありませんでした。

 

れっきとした雌雄異株、ゲッケイジュ(月桂樹)です。日本には雌株が少ないとかで、確かに巷に見る月桂樹の花は雄花ばかりの様な気がするのですが、郷の庭の月桂樹はどれも雌株の様です。

 

先週も紹介したエノキ(榎)の両性花、二裂した雌蕊は無事に受粉した様で、子房が膨らんでいます。その根元から両性花の雄蕊が十文字に開きつつあります。先週は、雄花が十文字に開きつつあるところを目にしたことがないなどと書きましたが、両性花とはいえ、早速見ることができました。いやはや …

 

華やかな花、郷の西北、桜の杜に咲く、タツナミソウ(立浪草)です。白波を立てて寄せ来る波の姿を思い起こさせる姿には、立浪草という名前がよく似合っていると感心します。

 

芝生の中にひっそりと華麗な姿を潜ませていたのは、キランソウ(金瘡小草)です。良い意味なのか、悪い意味なのか、ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)という凄い別名もあるそうです。花の形がタツナミソウにどこか似ていますが、どちらもシソの仲間です。

 

一昨日(4日)のこと、今日はダイヤモンド富士ですよとプールで教えて頂き、庭の富士見台で待ち構えることにしました。春独特の霞に気が気ではありませんでしたが、17時45分、ちょうど夕日が富士山のてっぺんに沈みゆくところを捉えることが出来ました。年に二度しか巡ってこない、一瞬の華麗な出来事でありました。

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