情景「プールサイド」

2024/04/04

人知れず

プール玄関前の月桂樹、この葉にはびこるカイガラムシを人知れず毟ってくれるのは、ご入居の岡田啓介さんです。影日向なく黙々とやって下さいます。岡田さんは火金の太陽の郷入居者のプール利用日にいの一番にやって来ます。好きなのは4コース、平泳ぎがお得意です。ストリームラインがきれい、壁を蹴り、潜水で一かき二かき三かきするともうプールの中央です。そこで一息入れてもう1度平で壁を目指します。こうして小一時間、最後にはプールサイドに頭を載せ、手足を脱力させながら心地よさそうにメロディーを口ずさむのが聴こえるか聴こえないかぐらいに届いてきます。そしてプールに一礼してお帰りになります。水泳をこよなく愛する気持ちが伝わってきます。10年先こんな生き方ができていたらいいなと思わせていただいています。

 

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

この時期になると、皆、毎日気懸りなのが桜の蕾。「プール棟北側の大島が咲きましたよ」と知らされて駆けつけました。オオシマザクラ(大島桜)です。葉も花とほぼ同時に出てきます。正門入って直ぐ左側の小振りの桜、旧第一病舎北側の大きな2本も大島桜。どれも素敵な芳しい香りです。

 

プール棟の正面の門から入って直ぐ右手の桜も咲き始めました。こちらはヤマザクラ(山桜)の様です。正門からロータリーに入る付近の桜、プールの大窓から見える桜も山桜。そのいずれも素晴らしい香りです。

 

まだ支え木のある小振りな木ながらも、気品のある淡い色合いの階調の花を咲かせているのはジンダイアケボノ(神代曙)。病気にも罹りにくいとされるため、近年はあちこちで植樹されている様です。香りが薄いのだけが玉に瑕でしょうか。

 

桜の開花予報、開花前線などと言う際の、桜を代表する品種は、やはりソメイヨシノ(染井吉野)でしょう。花の形、色合い、香り、花付き、それに散り様など、どれをとっても申し分ありません。華やかに咲くのが心待ち遠しく、儚く散る姿がまた心を打ちます。

 

旧第一病舎西側に咲く緋桜は、遠くからでも目立ちます。香りは薄いのですが、色が補って余りあります。

 

側のキブシ(木五倍子)も開花し、錆び鉄の様だった姿がウソの様に華やかな姿になりました。

 

あっという間に芝の中に烏野豌豆が伸び盛りました。よく見るとその葉と同じ形ながらひと回り小型版も。そして更によく見ると、何やら白い粉の様なものが…。虫眼鏡で見てみると、小さなマメ科の花であることが分かります。スズメノエンドウ(雀野豌豆)です。

 

スズメといえば、スズメノヤリ(雀の槍)の花の多くは雄性期になりました。風媒花ですから、茎を触っただけで、葯から花粉がぱぁ〜っと煙の様に飛び散ります。幸いなことに、この花粉によるアレルギーの方というのは聞いたことがありません。

 

まだ産毛が残っているとは言え、それらしい形となってきました。ビワ(枇杷)の果実です。

 

啓蟄を過ぎてひと月近く経ちました。冬の間は巣篭もりしていたアリの活動も盛んになり、巣からの出入りも忙しい様です。アリは体温調節できない変温動物(昆虫一般です)なので、冬は体温が下がって動けなくなり、巣篭もりするしかないのだそうです。その間は巣の出入り口も自然に土や砂を被って目立たなくなっていたのでしょう。春になって急に大きな巣穴があちこちに現れた様な印象を持ってしまいます。

 

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