情景「プールサイド」

2022/11/17

冬支度

閉館後、プールにカバーシートを掛け始めたのが10月半ば、これで夜間の水蒸気発生が抑制できました。11月に入り冬支度をもう一つ、南側ガラス窓の二重化です。外側にあるガラス窓と対に窓枠を挟むように内側にポリカーボネイト波板を張りました。できた幅20cmの空気層が抜群の断熱効果を発揮します。この2つの対策で、ガラス面の結露がなくなり、窓面からの冷え込みも格段に抑え込むことができるのです。夜間に除湿ができ、湿気を嫌う木造骨組にも効果を発揮します。今週は渡り廊下両側の窓も二重化し、ストーブを焚くようにもしました。髙田畊安・準三が培ってきた利用者にも施設にもそして地球にもやさしい合理的な考え方がここにも生きています。

 

 

(以下、柴橋さん投稿です)

暦の上では立冬を過ぎたとはいえ、空にはうろこ雲、まだ秋です。トンビ(鳶)が気持ち良さそうに滑空していました。

 

開花時間の早くなったのか、見事に♡型の花弁が4枚。コマツヨイグサ(小待宵草)です。こんなに綺麗な♡型に出会ったのは初めてです。

 

それでも芝の上には花や蕾よりも落ち葉がいっぱいです。

(植栽担当が、庭園通路や道路の落ち葉を毎朝ブロアーで掃いてくれています)

 

久しぶりの雨上がりには、水も滴るいい蕾。さて何の蕾でしょう。

 

皇帝ダリアでした。背が高くともキク科の花であるからには、中心部は筒状花。外側から咲き出していて、中央部はまだ蕾状態です。

(咲き始めましたね)

 

キヅタ(木蔦)の花は、花弁も雄蕊も完全に落ちて雄性期は終わり、雌蕊がツンと突き出た雌性期となりました。

 

ハゼノキ(櫨の木)が鮮やかな赤になりました。この個体は、午後には旧第一病舎の陰になってしまうのですが、それはそれで、深みのある紅として味わいがあります。

 

もうきちんと冬芽が用意されています。先がやや尖った、厳つい姿が特徴です。

 

冬芽だけでなく、花芽も用意してあるのはキブシ(木五倍子)です。すぐにでも蕾になりそうな姿ですが、実際にはまだまだ先の話です。

 

童謡「たきび」によって刷り込まれたのか、サザンカ(山茶花)は冬の寒さに耐える北国の花の様に思い込んでいました。実(じつ)は、南国の秋の花なのだそうです。なぜって「サザン花」だから…などと言う駄洒落ではありません。自生の北限とされた佐賀県吉野ヶ里(この頃は遺跡で知られていますね)の地は、そのために国指定天然記念物とされているくらいです。と言うことは、東の生垣の南に見るこの個体を始めとして、本州で見るサザンカは、意外や、全て人為的に移植品種改良された園芸品種ということの様です。控えめながらほんのりと甘い香りです。

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