情景「プールサイド」

2022/05/27

草むしり

昼間に庭の草むしりをして腰をさすりながら早めの床に就く。そんな日は決まって眠れぬ夜がやってきます。枕もとのラジオをつけると“ラジオ深夜便”から1964年のポピュラーソングが流れてきて、少し得した気分。ビートルズ “ハード・デイズ・ナイト”、ルイ・アームストロング “ハロー・ドーリー”、シルビイ・バルタン “アイドルを探せ”、ジリオラ・チンクェッティ “夢見る想い”、ミルバ “ウナ・セラ・ディ東京”、スール・スーリール “ドミニク”、アニマルズ “朝日のあたる家”・・・。遠い日に思いを馳せながらいつしかまた眠りに落ちているのでした。
春眠と言うには頃を逸していますが、鳥の囀りに目を覚まします。夜来の風雨でどれだけの花が散ったことか。

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

ひょうたん池を前景に、満開となったセンダン(栴檀)を左前景に、同じく満開のクスノキ(楠)を背後にして、5月の薫風に旧第一病舎が一段と映えて見えます。

 

センダン(栴檀)の花は、紫色の花糸が合着した雄蕊の筒が特徴的です。その先端は細かく切れ込み、筒の内側に黄色の葯が付いています。雌蕊は筒の内側に隠れています。

 

公園見学受付傍のハゼノキ(櫨の木)も小さな花が沢山咲いて満開となりました。雄蕊雌蕊の揃った両性花の様に見えますが、雄蕊の葯から花粉放出されることのない雌花です。ハゼノキは雌雄異株で、この個体は雌株なのです。アリが蜜の在処を教えてくれています。

 

散策路沿い、丸池の南に育つハゼノキ(櫨の木)は雄株です。雄蕊は力強く伸び、逆に雌蕊は中央に僅かに痕跡を残すのみといったところです。蜜が溢れている花も多く見られます。ハゼノキから採蜜された蜂蜜を目にしますが、雌雄の花で蜜は異なるのでしょうか。でも雄花の蜜と雌花の蜜を分別してはいないでしょうね。

 

旧第一病舎北側にはイヌツゲ(犬柘植)があります。イヌツゲの生垣がよくありますが、イヌツゲが雌雄異株であることを知ってあちこちの生垣を見て回ったことがありました。どういう訳か雄花の生垣が圧倒的に多く、雌花は珍しかったのでしたが、この個体は雌株です。雌蕊の大きな柱頭に比べれば、雄蕊は退化したものであることに納得です。

 

旧院長室棟東側のヤマグワ(山桑)は雄株ですが、それにも拘らず雄花の他に雌花が付いていることは驚きでした。それでも先入観からか、雄花に比べると雌花の数は少ないと思っていました。ところが、花の時期が終わってから改めて見ると、結実している数のなんと多いことか。共学となって今や女子生徒の方が多くなった嘗ての男子校のことを想起してしまいました。

 

濃い赤に白い縁取りの花弁のマンテマの花が目立つようになりました。長い毛と短い腺毛が生えている、赤い筋模様の筒状の萼も特徴的です。

 

長い毛がある花をもう一つ、オオトキワツユクサ(大常磐露草)です。「大」とはありますが、花の大きさは1センチ半くらいしかありません。中央部に雌蕊が1本で、雄蕊は6本なのに長い繊毛が密生しています。花は露草らしくありませんが、葉は確かに露草です。

 

傍にトウバナ(塔花)が群生していました。塔の様に見えることが名前の由来だそうですが、高さは10センチくらいしかありません。茎の上部に薄紫のごく小さな花が。拡大して見るとシソの仲間であることがよく分かります。

 

ドクダミ(毒矯み)の花の季節です。そんな中、八重のドクダミも咲いています。ドクダミの白い花弁の様に見えるのは花弁ではなく、蕾を包むように葉が変形したもので「苞(ほう)」と呼ばれるものだそうです。雄蕊と雌蕊だけの花が穂になっているのが普通のドクダミですが、八重のドクダミは雄蕊雌蕊と苞がなぜか多重になったものということの様です。

 

太陽の郷玄関近くに咲く、燃える様な濃赤色のシャクナゲ(石楠花)です。樹高もあり、一際目立つ華やかさです。赤い石楠花はネパールの国花だそうです。ネパールの国旗の赤も石楠花色ということなのでしょうか。

 

締めは、オオシマザクラ(大島桜)の実の三色揃い踏みです。よくぞ見栄えのするポーズを取ってくれたものです。

(よくぞ見つけてくれました三兄弟。院長室棟西寄りの山桜のよく熟れたのがそこそこ美味しい。この写真の長男よりもっと黒光りしています。)

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