情景「プールサイド」

2021/08/19

残暑

梅雨末期に逆戻りしたかのような日々が続きましたね。今日は一転夏の陽射し、残暑を受けとめながら、風にほのかな秋の気配を感じたのでした。。

愛読者の皆さん、お待たせしました。柴橋さん講座をお楽しみください。

 

 

この夏、庭でミンミンゼミに次いで鳴き出したのはアブラゼミ(油蝉)でした。やはり桜の樹が好きな様です。斑ら模様の入った褐色の羽が特徴ですが、こうした不透明な羽を持つゼミは珍しい種類なのだそうです。そう言われてみれば、他のセミは透明な羽ですね。

 

(我が寝覚めより早きかな蝉しぐれ)

正門脇のエノキ(榎)の果実が色づき始めました。色々な小鳥たちが好んで食すことから、「餌の木」が名前の由来とする説もあるようです。ばらばらに熟すので、熟し始めの今の季節は、色が混在して彩りが豊かです。

庭のあちらこちらに、タカサゴユリ(高砂百合)が咲いています。真っ白の花弁の外側に薄い紫色の筋が入っているのが特徴です。百合というと球根を思い浮かべるかも知れませんが、タカサゴユリの場合は、種子が風で飛ばされて行って、そこで新たな芽として生まれます。あちらこちらで見られるのもそのせいだろうと思います。

ナツズイセン(夏水仙)が緑の中に映えています。名前に水仙とはありますが、水仙の仲間ではなく、彼岸花の仲間です。葉もなく、いきなり地面から突き出て花を咲かせるところは、確かに彼岸花と同じです。花が終わってから現れる葉が水仙に似ているのが名前の由来だそうです。

芝生の間から小さな白い花と特徴ある葉が顔を出していました。フウセンカズラ(風船葛)です。紙風船の様になる果実は目立ちますが、小さい花も可憐な姿をしています。

サルスベリ(百日紅)の蕾です。赤みを帯びた枝先に、それぞれが6〜7本の稜線を持つ上品な形をしています。微妙な色の遷移といい、形といい、何やら繊細で上質な和菓子の様だと思いました。

花は色も形も華やかです。しかも花の種類が少ない夏の時期に、漢字での表記の通り長い期間咲き続けるので、一層その感を強くします。花弁の縁が縮れてヒダ飾りの様になって、花の全容は捉え難いのですが、くるりと巻いている何本かの長い雄蕊がある一方、僅かに見える内側の雄蕊の黄色が色に変化をつけています。

ソテツ(蘇鉄)の大きな雄花です。ソテツは枯れかかった時に鉄釘を打ち込むと蘇ることがその名の由来だとか。はて、そんなこと実際に起こるものなのでしょうか。

オシロイバナ(白粉花)が沢山の花を咲かせています。種を割ると中から白粉が出てくるので、その名になったのだとか。個々の花は夕方から咲き始めて翌午前には萎むのですが、次々に新しい花が咲くので、ずっと咲いている様に感じてしまいます。

踏まれてもへこたれない草、今回紹介するのはコヌカグサ(小糠草)です。来泳者用駐車区域でも平気なくらい、見かけによらず、強くてしたたかです。イネ科植物で、今が開花の時期です。

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