情景「プールサイド」

2023/11/30

西浜小学校1年生来迎

11月24日(金)、西浜小学校1年生100名ほどが、“秋探し”にやってきました。庭園は葉が色付き、落葉が進み、実もいろいろと稔って、子らは夫々に秋を見つけては持ってきた袋に詰め込んでいました。先生に質問の仕方を教えられ、「1年〇組の誰々です」と名乗ってから「これは何の実、この葉っぱは何ですか」などと尋ねて来るのでした。西浜小学校が来始めて3年目になります。今年は、3年生が2度、2年生が3度、1年生が2度訪れてくれました。茅ケ崎とともにあった南湖院はどういうところであったのかを伝える機会にもなっています。郷土を知り慈しむ心の醸成にいささかでも役立っていければと話しかけています。

 

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

今年は暦の上では秋の季節になっても夏日が続きましたが、それでも樹々は美しい紅葉を見せてくれました。常緑のクスノキ(楠)を背景にしたナンキンハゼ(南京櫨)です。

 

紅葉だけではありません。常緑に赤い果実が映えます。旧第一病舎南の芝中のモチノキ(黐の木)です。

 

東の生垣、南端近くに咲くサザンカ(茶梅)です。近付いてみると素敵な甘い香りがします。ところが白いサザンカの花はお線香の様な全く別の匂いであることをSさんに指摘されました。確かにその通りでした。サザンカには何百もの品種があるそうです。考えてみれば、桜でも梅でも、品種によって香りは色々違いがありますから、サザンカでも違いがあって当然です。そんな中、この品種(七福神?)は本当に良い香りです。サザンカの蜂蜜があるならば、この品種から採ったものを選びたく思います。

 

散策路を進んでナンキンハゼのあたりまで来ると、辺り一帯に強烈なガス漏れの臭い。その源はこのハマヒサカキ(浜姫榊)の雄花です。まぁ、ガスの臭いというのは思い込みで、本来のガスには臭いがないのに、危険なガス漏れを察知し易いようにと臭いをわざわざ加えているのですから、ハマヒサカキ固有の匂いと書くべきでしょうね。

 

藤棚の柱に絡むキヅタ(木蔦)の花の殆どは雄性期を終えて雌性期に入りました。写真はその遷移の時期の花。花弁が反り返り、右上の花では既に雄蕊は落ちています。花弁も雄蕊も落ちると花盤中央の雌蕊だけがツンと突き出た雌性期の花なのですが、花らしくない花です。

 

旧第一病舎の南に並ぶシャリンバイ(車輪梅)の果実は熟して黒紫色になりました。表面は白い粉をかぶっています。ブドウなどの場合と同様、果実表面から分泌される蝋物質でしょうか。

 

その隣のネズミモチ(鼠黐)です。果実の数が大分減っています。ヒヨドリが好んで食する様です。

 

ツルウメモドキ(蔓梅擬)の果実、果皮が割れて朱色の種子が顔を出しました。果皮は3つに割れていますが、几帳面なことに、柱頭まで綺麗に3つに裂けています。

 

ほかの木や草に絡まって成長していたヘクソカズラも、美しく黄葉しました。英語でもスカンクの蔓草といった名前で呼ばれている様ですから、酷い名前は世界に共通する様です。しかしそれは葉が青々している時期に葉や茎を揉んだときの悪臭が由来ですから、今の時期は安全(の筈)です。

 

その果実は、今は美しく艶のある落葉色に輝いています。少なくともこの珠玉には、サオトメバナ(早乙女花)という別名の方が似合うように思います。

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