情景「プールサイド」

2021/11/25

凩と書いて木枯らし。晩秋から初冬にかけて列島の脊梁を超えて太平洋側に吹く乾いた冷たい風を言います。こんな日の気圧配置は冬型、冬の訪れを知らせてくれます。気象庁が言うには、風速8m/s以上を言うそうで、今年も関東地方ではまだ「1号」が吹いていないんだそうです。今朝は寒かったですね。
郷の木の実がいろいろ熟しています。鳥たちのご馳走です。食べてはどこかに蒔きに行く。木々たちがお願いしているのでしょうか。そんな一コマ一こまをお楽しみください。

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

黄、橙、朱へと色の勾配が何とも美しい、ナンキンハゼ(南京櫨)の紅葉です。が、美しく映える期間は短く、翌日には強風が…

サルスベリ(百日紅)は、花が終わると、一旦は、右の果実の様に、萼が蕾に戻るかの様に閉じてしまいます。そこだけを見るならば、蕾かと見間違いそうです。律儀にも6片の萼が開くと、深緑の珠玉の様な果実が。そのてっぺんに、クルリと摘まみの様に雌蕊の先端が残っているのがご愛嬌です。

赤い果実をたわわに実らせたピラカンサが目立つ中、珍しくも熟れた果実から種子が露わになっていました。一つの果実から種子が5つ採れるのですね。

(赤い鳥の仕業・・・、♫赤い鳥小鳥なぜなぜ赤い赤い実を食べた。)

こちらは四裂したマサキ(柾)の果実です。橙色の4つの塊は、仮種皮に包まれた種子です。

センダン(栴檀)の葉も徐々に落ち、果実が青い空に映えて目立つ様になりました。

(実がたくさん残っています。まだ、食べごろじゃないんでしょうね。)

秋に咲いた八重のヤマブキ(山吹)は、和歌やそれにまつわる太田道灌の逸話でも知られる様に、実を残しません。それを確認するために、花の散ったあとを見てみました。思いの外、痩せた実の様な何か見慣れない構造が見えます。何なのでしょうか。

ネズミモチ(鼠黐)の果実がネットを被っていました。脇にはクサグモ(草蜘蛛)が。平面的で幾何学的に美しい網を張る蜘蛛とは異なり、徘徊型のクサグモは不規則な網を張ります。ネズミモチは息苦しそうです。

踏まれてもへこたれない野草。今回は、ネズミノオ(鼠の尾)です。細長く枝が広がらない穂が鼠の尾を思わせるからというのが、名前の由来だそうですが、いまひとつピンと来ません。これもイネ科の多年草です。

今の時期に咲く桜は、冬桜と総称されます。八重の冬桜の代表例はジュウガツザクラ(十月桜)、一重の冬桜の代表例はシキザクラ(四季桜)でしょう。プール棟西側に咲くこの冬桜は一重なので、四季桜かと。

(八重と一重の違いがあるのですね。昨年のコメントを覚えていてくださいました。ありがとうございます。)

芝生に目をやると、早くもホトケノザ(仏の座)が広がっています。中には、小さな蕾を持つものも。春への準備は、秋の終わりから始まっています。

(蕾の画像感激です。植物すごいですね。それを見つける人も。)

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